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水の豆知識・便利帳≫ウォーターサーバは本当に安い? |
ウォーターサーバーはホントに安いのか。それを考えるにはサーバーレンタル料や水の価格だけでなく、利用することで節約できる電気代やウォーターサーバーを利用することから得られる便利さといった利益も評価の基準として考えなければ正確な判断はできません。 |
ウォーターサーバーに限らず、安いか否かを考える際には「機会費用(機会コスト)」という概念が必要です。機会費用とは簡単に言うと「利益を上げられるチャンスがあるのに、何もしないことによって生じる損失」のことです。一般に考えられている費用とは「会計学上の費用」のことで、経済学では「会計学上の費用+機会費用」を費用として捉えます。このように考える事で安いか高いか、得か損かを合理的に判断することが出来ます。一例として、一日中家でテレビを見て過ごした場合の費用はいくらかを説明します。(単純化していますので、細かい点は気にしないで下さい。)
会計学上の費用 |
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一日中テレビを見て過ごした場合の会計学上の費用は、テレビを見ることに掛かる電気代です。 |
機会費用 |
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もし日雇いのバイトをしていれば日給がもらえたはずです。一日中テレビを見ることで稼げたかもしれない日給が得られなかったのです。この日給が機会費用です。 |
経済学上の費用 |
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一日中テレビを見て過ごした場合の経済学上の費用は、テレビを見ることに掛かった電気代と日給を足した額になります。 |
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ウォーターサーバーが安いか高いかを機会費用を考慮して検討 |
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ウォーターサーバーの特徴は、水の品質や価格だけではありません。いつでも冷水と温水が出る便利さなどにも特徴(利用する価値)があります。ウォーターサーバーが安いか高いかはその便利さを機会費用の概念を使って考える必要があります。つまり、ウォーターサーバーを利用しない場合にはその便利さを利用できないがための不便さという費用が掛かるのです。 |
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ウォーターサーバー利用に掛かる会計上の費用 |
ウォーターボトル代 |
ウォーターボトルの価格は水の品質によって様々です。バナジウムなどミネラル成分が豊富に含有された水は高く、ミネラル成分を含まないピュアウォーター(純水)は安い傾向にあります。1リットル当たりの相場は100円〜200円です。 |
ウォーターサーバーのレンタル料 |
ウォーターサーバーは買い取るタイプと月々のレンタル料を支払うレンタルタイプがありますが、レンタルタイプが一般的です。一ヶ月あたりのレンタル料は500円〜1,000円程度です。 |
ウォーターサーバーの電気代 |
使用する水の量によりますが、一般のご家庭ですと一ヶ月の電気代は1,000円前後です。どのタイプのウォーターサーバーを使っても大差はないようです。 |
ウォーターサーバーのメンテナンス料 |
ウォーターサーバーの維持・修理に掛かるメンテナンス料は、使用している水の品質によって異なります。ミネラル成分が豊富に含有されている水を使用している場合には、ウォーターサーバー内部の洗浄をしないと内部に不純物が溜まってしまうため定期的なメンテナンスが必要です。他方、ピュアウォーターのように不純物を含まない水の場合には内部に不純物が溜まることが殆どないので頻繁に内部を洗浄するといった必要はありません。ただし、お水の宅配を行っている業者さんの多くは無料でメンテナンスをしてくれるようです。 |
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ウォーターサーバー利用で節約できる費用 |
電気ポットやヤカンで沸かす際の電気代やガス代 |
ウォーターサーバーを使わない場合には、お茶・紅茶・コーヒーを飲む時、カップラーメンを食べる時などお湯が必要になった時にはその都度「やかん」で沸かすか、日頃から電気ポットを使用しているのだと思います。ウォーターサーバーはお湯も出るタイプが主流ですので、湯沸しや電気ポットが不要になります。ですから、湯沸しに掛かるガス代や電気ポットに掛かる電気代が節約できます。 |
ペットボトルを冷蔵庫で冷やす必要がないので冷蔵庫の電気代 |
ペットボトルの水を常温で飲む方もいらっしゃるでしょうが、夏など暑い季節は冷えた水を飲みたいですよね。ペットボトルは冷蔵庫に入れて冷やしますが、ウォーターサーバーは冷えた水が出るので、水を冷蔵庫で冷やす必要がありません。ですからその分、冷蔵庫の電気代が節約できます。
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冷蔵庫の開閉の回数が減るので電気代(水を冷蔵庫で冷やす必要がないため) |
意外と知られていませんが、冷蔵庫の開け閉めの回数を減らすとかなりの電気代の節約になります。冷蔵庫の開け閉めと同時に冷蔵庫の中の冷気が外に流出してしまうので、冷蔵庫の中の気温は上昇します。そして、その上昇した気温を下げるまで余計な電力を消費するので電気代が上がってしまうのです。冷蔵庫内の低温状態を維持することは電気代を節約する秘訣です。ウォーターサーバーがあればペットボトルを冷蔵庫で冷やす必要がないので、ペットボトルを取り出すための冷蔵庫の開閉の回数が極端に減少します。 |
ゴミ出しに掛かるお金(ゴミ袋代やゴミ出し料) |
ペットボトルはゴミになります。そのためにゴミ袋を購入しなければならないし、地域によってはゴミ出しに料金がかかります。その点、ウォーターサーバータイプの水宅配を利用すればゴミ出しにかかる費用が節約できます。ボトル回収タイプであればゴミは一切でませんし、フィルムパックタイプでもペットボトルのゴミに比べればゴミの量は少なくなります。 |
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ウォーターサーバー利用で得られる利益(利用しない場合の機会費用) |
スーパーやコンビニで重いペットボトルを買出しに行く手間が省ける |
ペットボトルは重たいので買い物が大変です。近くのコンビニやスーパーで数本ずつ買うならそれほど手間は掛かりませんが、その場合には定価での購入になるので1本当たりの価格が高くなります。少しでも安く買おうと思うなら、スーパーの安売りの時に買いだめしておくのが良いですが、そうなると持ち運びに苦労します。ウォーターサーバータイプの水宅配なら無料で配達してくれるのでとっても楽です。 |
コンセントさえあれば良いので居間、部屋、キッチンなど好きな場所に設置できる |
ウォーターサーバーはコンセントさえ確保できればどこでも設置できるので便利です。部屋で勉強や仕事をしている時、冷たい水が飲みたくなったり、熱いコーヒーが飲みたくなる事は良くあります。そんな時に近くにウォーターサーバーがあれば、勉強や仕事の効率を落とさずに美味しい水、おいしいコーヒーが飲めるんです。 |
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